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糖質制限を続けていると次第に体調が悪く・・・?


久々に書いてみたアミラーゼ遺伝子新世界猿ボノボの進化の話題の三連記事。
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat29/post_172.html
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat29/post_173.html
http://xn--oqqx32i2ck.com/review/cat29/post_174.html
実は3月末には基本的な話は出来上がってたんだけど、難しくて長いから放置してました。

半年たってようやく取り組んで、三本に分けて掲載してみました。

・・・・・レスポンスがない(/_;)。



次の話題に行きますね(^_^;)。



糖質制限を開始してしばらくはよかったのに、ちょっと具合が悪くなってきたというメールいただきました。

これも、考察で遺伝子発現調節の話が出てきますので、よろしければ唾液腺アミラーゼ遺伝子の話もご覧ください。


さて、いただいたメールとそれへの私からの回答です。

(個人が特定されないような改変を加えています。)



2013年7月17日 18:57 Aさん(男性):

ほぼ完全な糖質制限を4ケ月続けたのですが、・・・体調も良く、体重もコントロールでき、走ることや、ゴルフなど活発に活動できていたところ、4ケ月を過ぎたころから異変が。

なにやら頭がボーッとしたり、考える力が減少したり、仕事でもつまらないミスを続けたり、自分でも頭脳ワークがおっくうになってきたなあと、感じ始めました。

そこで、朝夜は糖質制限していますが、昼のみ玄米などを食するようになり、幾分ですが頭脳ワークに集中できるようになりました。

糖質排除ではなく、あくまで糖質制限なのだと、思い直しているところです。

頭の栄養は糖質のみではなく、ケトンなどでも十分だと聞いていたのですが、そうもいかないような気がします。

いかがなものでしょうか?



以下が私の返事です。




Aさん


症状からすると軽い低血糖症状のように思われます。

糖新生が今一つ上手くいってないのかなという感じがします。


K先生のように何年も徹底的に糖質を排除して元気溌剌な人もいるようです。

でも、Aさんだけでなく、スーパー糖質制限を徹底的に守っていたら、最初はよかったのに半年ほどして体調がおかしくなったという方もいらっしゃいます。
(そう言う方がE先生を批判、攻撃しているブログを読んでびっくりしたことがあります。)


これは結局、個人個人の体質の問題なのだろうなと思われます。

人間は身長や骨格、顔がバラバラなように、お酒の分解能力もばらばらなように、糖新生能力にも個人差があると思うのですよね。

しばらくは備蓄していた効率よく使える体脂肪を使って糖新生を効率よく進めていけるのですけれども、

その備蓄がなくなってきて、糖新生に食事中の脂質を使おうとするけれども、効率がよくないので十分に作れていない。

という状態なのかなと。


対策ですが、糖質制限をしてみて、体調的によくないなと思ったら少し糖質を増やす、それで正解だと思います。

シンプルに考えてみると10%ぐらいの糖質摂取が一番理にかなっているのかなとも思います。

時々書いていますが、穀物と大型哺乳類の肉を食べない、農耕生活開始以前の狩猟採集生活が一番良いと考えると、

頻繁に食べたであろう季節ごとの旬の植物、初夏の貝類、秋のどんぐりや果実、冬の牡蠣などにはある程度の糖質が含まれていますので 。


白米や小麦粉、砂糖を避けるのは徹底してもいいかと思うのですが、

季節の野菜や魚介類に含まれる糖質は気にしないで食べていいと思うんですよね。


シュガートマトは問題ありかもですが、青臭い甘くないトマトなんかは今の季節、糖質を気にしないで食べていいんじゃないかと思います。

さらに、秋から冬にかけて果物をときどき摂るのも問題ないのだろうなと思います。

来るべき冬に備えて体脂肪を増やす季節に秋の実りを楽しむのは自然の流れじゃないかなと。

これもまた極端に甘い品種じゃなくて、安い早生ミカンとか、ちっとも甘くない誰かの家の庭に生えてる柿なんてのがいいんでしょうけどね。



私個人で言えば、10%~20%程度の糖質は日常的に摂取しています。

これは外食できっちり取り除くのがめんどくさいからです(笑)。


ですが、その程度摂取しても、もっと制限しても体重も肝機能も変わらなかったので、気にしてません。

徹底的に糖質制限するのは月に一度のラーメン食べた翌日です。


かるぴんちょ




糖尿病の治療としての糖質制限に関して言えば、スーパー糖質制限は理想的な食事療法です。

糖質摂取量は50g以下、カロリー比でおおよそ10%以下です。

さらに、釜池先生や荒木先生の著書では5%以下の摂取が理想とされています。


しかし、山田先生の唱える毎食20~40g、一日で60~120gでカロリー比で12%~24%というのも十分に効果があります。

そして、一部の人にはそのぐらいが安全なのかなと思うことがあります。

というのも、

「きびしい糖質制限を受け付けない体質」

の人が一定割合でいるのではないかと感じるのですよね。。。


ここで紹介したAさんからの質問もそれを思わせるものでした。

その理屈については、次の記事で説明します。


⇒厳しい糖質制限ができない体質の人 


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2013年9月21日 08:08

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